Quarto を活用する
- コードの管理・文書の出力の手間を考えれば、R スクリプト (.R) よりも Quarto Document (.qmd) でファイルを作成することがおすすめ
Quarto とは
- オープンソースの出版システム
- 詳しくは、公式サイト (https://quarto.org/) を参照
- ファイル拡張子は .qmd
- Python や R などで書かれたコードを文書内に挿入できる
- 多様な形式で出力できる
- 文書、スライド、Web サイト、電子書籍など
- この Web サイトも、Quarto のファイルから生成したものである
- RStudio では、R だけでなく Python も扱える
- RStudio で、分析~結果報告のレポート/スライド作成 の一連の作業を完結できる
- ファイル上で説明を記述しつつ分析していけば、Word や PowerPoint などで分析結果をまとめ直す必要がなくなる
- 【分かる人向け】R Markdown の上位互換。Jupyter Notebook にも似ている
Quarto ファイルの新規作成
- 画面左上の新規作成アイコンをクリックし、“Quarto Document” をクリック
- Title・Author を入力し、出力形式は HTML、Engine は Knitr を選択して “Create” ボタンをクリック
- Title や Author などの設定は、後から変更できる
- Files タブの “New Blank File” から “Quarto Doc…” をクリックすれば、ファイル名を入力するだけで作成できショートカット可能
Quarto ファイル内の操作
- ビューは、Source と Visual の 2 つのモードがある
- 画面左上から切り替え可能
- Source ビューの使用を推奨する
- コード入力画面の右上の “Outline” をクリックすれば、見出しの目次を右側に表示できて便利
- コードは、チャンク単位で管理する
- チャンクは、コードの1つのまとまりで、入れ物のようなもの
- Ctrl + Alt + I を押せば、新しいチャンクが挿入される
- Ctrl + Shift + Enter を押すか、チャンク右上の再生ボタン をクリックすれば、チャンク内の全コードが実行される
- チャンクの外では Markdown 形式で入力する
- Markdown 記法の代表例は、下記の通り
- 見出しは、行の先頭に
#を加える- 第 1 見出しは # を 1 つ、第 2 見出しは 2 つ、……。
- 太字にしたい場合は、該当の文字列を
**で囲む - 斜体にしたい場合は、該当の文字列を
*で囲む - 箇条書きにしたい場合は、行の先頭に
-を加える- 数字の箇条書きにしたい場合は、
1.のように表記
- 数字の箇条書きにしたい場合は、
- 段落を変える場合は、1 行分の空行を挟む
- 単に改行したい場合は、
\(バックスラッシュ)を行末に入力 (ただし、積極的な使用は推奨されない)
- 単に改行したい場合は、
- 見出しは、行の先頭に
- Markdown 記法の代表例は、下記の通り
Quarto ファイルの出力
- 画面上の “Render” ボタンをクリック
- パッケージを追加でインストールする旨の警告が出たら、その指示に従ってインストールを行う
- 下記コードのように、toc: true を指定すると、目次も出力される
- toc (Table Of Contents) が目次の意
---
title: "My document"
format:
html:
toc: true
---- HTML で出力した場合、“(ファイル名)_files” のフォルダも合わせて出力される
- HTMLのファイルと、このフォルダのどちらかが欠けるとデザインが崩れるので注意!